イヤホンオーダーQ&A

イヤホンQ&A

イヤホンのタイプ、値段について

一般に市販されているダイナミック型イヤホンとは
どのようなものですか?

A

現在市販されているイヤホン(中低価格帯)の多くのパッケージの裏には「ダイナミック型」と表示されています。これは空気で膜を振動させて音を伝える「ダイヤフラム式」のスピーカーを使用しているものです。一言で言えば、昔からあるタイプのイヤホンです。

ダイナミック型(ダイヤフラム式)と高級イヤホン
の違いはどのようなところにあるのでしょうか?

A

一番の違いは使用されているスピーカーのタイプです。高級イヤホンの多くは「バランスド・アーマチュア式」のものを使用しています。ダイヤフラム式は後ろから空気をいれてやる必要があることから、空気と一緒に「雑音」も入ってきます。そのために音質が損なわれる可能性が高いですが、バランスド・アーマチュア式は密閉しても(というより密閉したほうが)音質が良いために、外の雑音を遮断できるという構造的なメリットがあります。コストも当然違うわけ
です。

イヤホンの値段は何故あんなに違うのでしょうか?

A

まずは使用されているスピーカーの素性の違いでしょう。それに加えてスピーカーを複数組み合わせたものや、外耳道への差込部分のデザインにかなりの開発費をかけている製品もあるようです。(それがどれだけ広範囲の人の耳にあっているかは別ですが)。

イヤホンの機能、音質について

スピーカーの数が多いほど音質がいいのでしょうか?

A

スピーカーの数が多いほど、音の幅(低音から高音までのレンジ=周波数特性、といいます)が広がるような錯覚がありますが、一つのスピーカーで全部を網羅できていれば理論的には複数である必要はありません。メーカーは音の再現性のテストの中で、それぞれの目的で周波数特性の形状(波形)を見て、一つのスピーカーで実現できないときは複数を組み合わせて商品化することがあります。)それでコストも高くする口実にはなっているようですが、要は最終的な音質が好みかどうかで決定すべきでしょう。必ずしもより高額なもの(例えば3スピーカー)が2スピーカーより、シングルスピーカーより優れているとはイヤホンの世界ではいえません。

遮音性を高めることのメリットは?

A

遮音性が高ければ高いほど、使用されているスピーカーの素性をダイレクトで楽しむ環境ができるというのが第一のメリットでしょう。具体的には外の雑音にかき消される可能性の高い「低音」の再現性がよりよくなるということです。(ただし、もとのスピーカーの能力がよくなるというわけではありません。)第二のメリットは、雑音が低減できるということは、自分が聞きたい音もそれほど大音量にせずにいいという条件ができ、耳への負担(難聴の危険性)も軽くなり
ます。

では、遮音性を高めることのデメリットは?

A

外の音(環境音)が聞こえづらくなるということは、歩行中などに使用することの危険性が高くなるということがあります。また、ステージなどでの使用では、観客や他のミュージシャンとのコミュニケーションがとりにくくなるというデメリットがあります。(これについては観客へ向いたマイク(アンビエント・マイク)を使用することでやや解決されています。)

耳型をとってもらうのは怖いのですが。。。

A

耳型をとってもらったことのない人は最初は怖いと感じるかもしれません。ただし、しかるべき資格と経験をもった人にやってもらい、安全性を確認した状態でとってもらえば、危険なことはありません。事実、採取する際には痛みなどはありません。シリコンが鼓膜まで届かないようにする安全用のストッパーを入れ、柔らかい状態の採取用シリコンをゆっくりと注入し、5分~8分ほどで固まり
ます。

自分で耳型をとったりできるキットを見たことが
あるのですが。。。

A

アメリカなどでは自分や友達に耳型をとってもらうキットをネットなどで売っている業者はあるようですが、社会的にも、医療的にも、法律的にも非常に大きなクエスチョンマークがつきます。自分で耳型をとったり、友達にやってもらうのは、非常に危険なので、絶対におやめください。
ポイントは資格と経験のある人にやってもらうということです。

イヤホンの危険性(難聴)に関するもの

イヤホンの方が、ヘッドホンより難聴になりやすい
って本当ですか?

A

いわゆるインナーイヤー型、カナル型のイヤホンの方が、外耳道の奥まで音を届けるために難聴になりやすいと思いがちですが、それは全くの誤りです。難聴(ここでは大音量によって引き起こされる騒音性難聴に限ります)になるかどうかの危険性はあくまで鼓膜にとどいた音量とその音にどれだけの時間さらされたかによって決まります。ですから、遮音性の高いもので、より小さな音量で効いていたほうが、ずっと危険性は少ないです。ちなみに大音量によって鼓膜がおかしくなるのではなく、その奥にある蝸牛の中の聴神経がダメージをこうむるのが、騒音性難聴なのです。

どのくらいの音量で聞けば難聴にならないですみま
すか?

A

これは一概にはいえません。自分が聞いている音楽を実際に測定してデシベル数で把握することは現実的に無理ですし、CDなどのマスタリングの関係でも実際に出ている音量は変わります。しかし、一般的に言って、iPODなどのプレイヤーの音量目盛で3分の2を超えた状態はかなり危険だといわれています。(それより低ければ絶対に安全だとはいえませんが。)要は、時間数との兼ね合いです。音量目盛で半分くらいで、毎日聞くのであれば一日一時間程度というのが一般的に耳への負担としてはより安全だと思われます。

自分はまだ若いから難聴にはならないですよね?

A

確かに耳が悪くなるのはお年寄りになってからの方が多いですが、あれは若い頃から耳がさらされた影響がその年齢で出てきている結果です。若いから大丈夫ということはありません。30歳未満ですでに60台後半の聴力になっている人はいます。人間の聴神経は一端ダメージを受けてしまうと、元には戻りません。怪我から回復するようにはいかないのです。若いから大丈夫とは絶対にいえません。正しいイヤホンを選択して、許容範囲の音量と試聴時間を守ることが第一です。毎日イヤホンで音楽を聴いている人は特に注意が必要です。