今オンキヨーが高音質スマホを出す理由は大きく2つあります。一つは、オンキヨーがハイレゾ音源の大手配信サイト「e-onkyo music」の運営と、20年ほど前からPCを中心としたデジタルオーディオ機器に力を入れてきた企業という点です。しかし、現代のデジタルオーディオの主役はスマートフォンとなっており、PCや高音質DAPでのハイレゾ楽曲再生は一般の認知度が低いのです。そのようななかで、スマホ1台で高音質な音楽再生と、ハイレゾ楽曲を気軽に購入できる製品を投入する意義は大きいのです。もう一つは、フィギュアスケートの羽生結弦選手なども愛用する、高音質DAPや高音質イヤホンブームの競争環境です。スマホが音楽再生機器の主役になってから、iPodなどのポータブルオーディオ市場ではソニーやAstell&Kern、FiiOなどの高価格帯・高音質DAPに人気が集まっているのです。オンキヨーの「DP-X1A」も8万円台でバランス駆動やAndroid採用と高コスパで人気です。しかし、将来にわたって競争を続けるには高音質以外の強みも必要となるのです。その点、外出先でも通信を利用できるスマホ機能の搭載はかなり魅力的です。ただし、最近ではソニーの「Xperia XZ」などAndroidスマホの多くが、AACやmp3音源に加えて、ハイレゾのFLAC音源の再生にも対応し始めています。
スマホで良い音を聞くためには? – Galaxy Mobile Japan 公式サイト